ODVAが仕様書における用語を改正―より包括的な産業の創出に応えるために

ODVAは、2021年4月に公開するDeviceNet®およびControlNet®の仕様書において、ODVAでは「マスタ(master)」と「スレーブ(slave)」という用語の使用を変更します。今後、ODVAネットワークの機器開発の皆様にはこうした機能の記述に際して、Modbus®デバイスの統合を含むEtherNet/IP™の場合は「クライアント(client)とサーバ(server)」、DeviceNetの場合は「コントローラ(controller)とデバイス(device)」、ControlNetの場合は「システム・タイム・スーパーバイザ(system time supervisor)あるいはアクティブ・キーパ(active keeper)」をお使いいただくようお願いします。今回の変更は、誹謗を想起させるような用語を排除することを目的としており、まずは、ODVA仕様書の全ライブラリのアップデートに加え、これらの用語を使用しているドキュメントから順次適用していきます。

ODVAの会長で常任理事のDr. Al Beydounは次のように説明しています。「ODVAは、産業やプロセスのオートメーションにおいて、オープンで相互運用可能な最新の情報通信技術の実現に努めています。ODVAの仕様書における包括的で適切な言語運用に向けた国際的な取り組みは、あらゆる専門技術者から産業オートメーションにはODVAを第一に選んでいただけるよう、いっそうの前進を図るものです」。

他の団体でも、その出版物における用語の更新が進んでいますが、ODVAも仕様書ライブラリにおける引用規定を改正します。2021年4月発行の仕様書をODVAライブラリから入手いただくには、www.odva.orgをご覧ください。

ODVAについて

ODVAは、世界をリードするオートメーション関連サプライヤを会員企業として国際的な規格策定や取引を推進する組織です。そのODVAの使命は、産業オートメーション分野に向けた、オープンで相互運用可能な情報通信技術の発展を図ることです。ODVAによる規格には、メディアに依存しないネットワークプロトコルのCommon Industrial Protocol(CIP™)に加え、EtherNet/IPやDeviceNetなどの産業通信技術があります。生産システムの相互運用性と他のシステムとの統合を実現するためには、商用オフザシェルフ(commercial-off-the-shelf)のInternetおよびEthernet技術を採用することが有効であるとODVAは考え、一つの指針としています。その指針を具体化したものがEtherNet/IPであり、現在、産業用Ethernetネットワークをリードする存在となっています。ぜひ、ODVAのwww.odva.orgをご覧ください。

ODVA, Inc.
Ann Arbor, Michigan USA
(US Eastern Time Zone)
Steve Fales
電話番号: +1 734-975-8840, ext. 1365
ファックス: +1 734-922-0027 +1 734-922-0027
[email protected]
www.odva.org